2020年3月に二輪車が製造台数を拡大する一方で販売は下落(2020年4月14日バロール・オンライン)

マナウス工業地帯(PIM)に製造拠点を置く二輪車メーカー各社は、2020年3月にこれまでの生産ペースを維持した一方で、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響を受け始めたことも示した。月間の製造台数は前年同月比+10.8%の10万1,400台で、前月比でも+7.4%を記録した。だが月間の車両登録台数は前年同月比-10.1%、前月比でも-5.6%の7万5,400台にとどまり、販売台数は、製造台数の伸びと歩調を合わせず逆行した。

ブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)のマルコス・フェルマニアン会長によると、業界各社は「極めて活発な生産活動で」3月の幕を開けたが、各社が活動を制限する対策を講じたことで製造台数は失速して当初の伸びを大きく下回るものになったと話す。同協会の月次レポートでフェルマニアン会長は、「(経済活動が停止した)結果は、4月の統計データに表れる」とコメントした。

3月の新車登録台数は、営業日22日で平均すると、営業日1日当たり3,426台。4,410台だった前年同月と比較すると-22.3%で、その理由についてAbracicloは、全国の州交通局(Detran)が業務を停止したことや、パンデミックの影響も出たと受け止めている。3月の営業日1日当たりの平均販売台数としては、2004年以降で最低となる。

また輸出台数も継続的に減少しており、3月は2,730台にとどまった。前年同月比-22.6%で、前月比+14%。最大の輸出先であるアルゼンチン向けが、全体の33.9%を占めた。続いて多かったのがカナダ(16.9%)とコロンビア(12.6%)である。(2020年4月14日バロール・オンライン)

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