南大河州のトラックやキッチン用品メーカーが部分的生産再開

リオグランデ・ド・スール州工業連盟(FIERGS)は、13日夜の時点で同州内の加盟企業の生産再開を把握していないにも拘らず、17周辺都市の3300人以上の組合員を擁するカシアス・ド・スール市金属・機械・電気材料工業組合 (Simecs)加盟の繊維企業も先週から部分的生産を再開している。

ブラジル大手バスメーカーのマルコポーロ社(Marcopolo)、ラテンアメリカの最大手トレイラーメーカーのランドン社(Randon)並びにトラモンティーナ社(Tramontina)は、今月13日から部分的操業を再開している。

トラモンティーナ社は3月23日~4月13日まで操業を停止していたが、14日からCarlos Barbosa工場、Garibaldi工場並びにFarroupilha社の全従業員8500人のうち5800人が勤務を再開する。

マルコポーロ社及びランドン社も3月23日から集団休暇で操業を停止していたが、市のオリエンテーションに従ってカシアス・ド・スール市工場の全従業員の25%が生産再開業務に復帰する。

ランドン社のサンタ・カタリーナ州ジョインヴィーレ工場は先週から部分的操業を再開。またランドン社のサンパウロ州アララクアラ工場では集団休暇終了に伴って、今月21日から全面的に操業再開。南大河州エレシン市のRandon Triel工場は今日14日から全面的に操業再開。しかしマルコポーロ社は新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けているリオ州での生産再開は未定となっている。

南大河州は新型コロナウイルス感染比率は、サンパウロ州やリオ州の感染者を大幅に下回る第14位の州で、34人が陽性、20人が陽性の可能性、2人が死亡と12日の人口が50万人を超えるカシアス・ド・スール市役所保健局は発表している。

「我々は保健局の指導に従って操業再開するが、新型コロナウイルス感染拡大を最も憂慮しており、感染拡大リスクが上昇すれば再び操業停止を行う」とSimecs工業組合のDaiane Catuzzo理事は強調している。

ランドン社では、生産再開では従業員の作業場の間隔を拡大、また操業時間は消毒やマスク着用、送迎車も通常の半分の従業員に限定して感染予防に最善の注意を払っている。

「新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、世界やブラジル経済へのインパクトを最小限留める協力が必要」。「特に食品や医薬品など必需品運搬に必要なトラックの生産再開は不可欠」とランドン社は強調している。(2020年4月14日付けエスタード紙サイトから抜粋)

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