連邦政府は2023年迄の10年間の財政赤字予想

15日経済省は2014年から継続している財政赤字は最低でも2023年迄の10年間は赤字が継続すると予想、2022年の財政プライマリ収支赤字は1,275億レアル、2023年は833億レアルの財政プライマリー収支赤字の下方修正を余儀なくされている。

2021年の財政プライマリー収支は、2014年から8年連続での赤字計上は避けられないと経済省のWaldery Rodrigues特別財政担当長官は説明している。

今年3月から新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛措置や必需品以外の営業や製造業部門凍結措置などの要因で、国庫庁の歳入減少で財政政策の見直しを余儀なくされており、2023年迄の財政プライマリー収支赤字は避けられない。

2021年の財政赤字軽減のためには、税制改革や行政改革などの一連の構造改革による恒常的な歳出削減、連邦公社の民営化による臨時歳入並びに人件コストカットなどによる歳出削減は避けて通れないと国庫庁のMansueto Almeida長官は指摘している。

2021年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支の許容目標赤字は1,496億レアルを見込んでいるが、新型コロナウイルス感染拡大による国庫庁の大幅な歳入減少は避けられないために、経済省は赤字幅を緩める可能性を否定していない。

2021年の中央政府並びに地方政府(州政府・市役所)を合わせたブラジル政府の財政プライマリー収支赤字は、1,533億8,000万レアルを経済省では見込んでいる。また2022年は1,264億4,000万レアル、2023年は821億2,000万レアルの赤字を見込んでいる。

2021年度の基本予算法(LDO)では、連邦公社の赤字は39億7,000万レアル、2022年は42億3,000万レアル、2023年は45億2,000万レアルの赤字が見込まれている。また2021年度の基本予算法(LDO)では、地方政府の黒字は2億レアル、2022年は53億レアル、2023年は57億レアルの黒字が見込まれている。

2021年の中央政府の財政プライマリー収支赤字はGDP比1.84%、2022年はGDP比1.47%、2023年はGDP比0.90%の赤字予想。また2021年の社会保障院INSSの赤字はGDP比3.09%に相当する2,520億レアル、2022年はGDP比3.10%の2,697億レアル、2023年はGDP比2.99%に相当する2,775億レアルが見込まれている。(2020年4月15日 エスタード紙サイトより抜粋)

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