ICMSの滞納に対する罰金課徴を禁じるTJSPの差し止め命令をSTFが無効と判断(2020年4月22日付けバロール紙)

連邦最高裁判所(STF)のジアス・トフォリ(Dias Toffoli)判事が、サンパウロ州司法裁判所(TJSP)がインテルセメント・ブラジル(Intercement Brasil)の申し立てを認めた差し止め命令の効力を一時的に無効とする判断を示した。この差し止め命令は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック下で、商品サービス流通税(ICMS)の支払いに関連した罰金の適用を禁止するとともに、分割払いを認め一時的な滞納状態でも企業が遅滞なく納税しているという証明書を受け取ることも可能になるというものだった。

ジアス・トフォリ判事は判決文で、「誰が税金を支払うべきか、あるいは支払わなくてもよいのかを判断するのは司法ではないし、さらには、そのような公共政策が導入されたとしても国家の意思伝達の責を負う責任者に置き換わりえるものではない」という見解を示した。

これは、同種の差し止め命令に関してSTFが判断を下した最初のケースとなる。個別の案件に対する判断だが、これが他の同様の訴訟に関する判例になる可能性がある。TJSPの差し止め命令を受けてサンパウロ州政府がSTFに上訴していた。(2020年4月22日付けバロール紙)

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