COVID-19パンデミックにも拘らず、ブラジル国内の43ショッピングセンターが部分的営業再開

新型コロナウイルのパンデミックの影響で、外出自粛措置や必需品以外の営業自粛措置などの要請を受けて、スーパーや薬局以外の小売店やショッピングセンターは、州政府の要請に従って営業自粛を余儀なくされていたにも拘らず、ブラジル国内の19都市の43か所のショッピングセンターが営業を一部再開している。     

医師で感染症に熟知しているゴイアス州のロナウド・カイアード知事(民主党・DEM)は、先週コロナウイルス感染拡大状況に沿った外出自粛措置の緩やかな解除措置を発表していた。

今月22日の時点でブラジル国内の43か所のショッピングセンターが営業を再開しているが、先週末までブラジルの577か所の全てのショッピングセンターは、連邦政府の外出自粛措置の要請を受け入れていた。今月17日サンパウロ州のジョアン・ドリア知事は、3月24日から州内全域645市を対象に出されている外出自粛令を5月10日まで延長すると発表していた。

 não acontece de maneira organizada. Em cada região é uma realidade”, explica.
「必需品以外の営業自粛措置のシナリオが激変している。各州政府の営業自粛措置の要請で温度差があり、各州のショッピングセンター営業自粛措置の継続で混乱が生じている」とブラジル・ショッピングセンター協会(Abrasce)のGlauco Humai会長は指摘している。また5月中に大半のショッピングセンターは営業を再開しているとGlauco Humai会長は予想している。

ブラジル国内のショッピングセンターを牽引するBRMallsグループは、ブラジル国内に31か所のショッピングセンターを擁しているが、すでにマット・グロッソ州カンポ・グランデ市並びに南大河州カシアス・ド・スール市の2か所のショッピングセンターの営業を再開している。

「現地の市役所や州政府の営業自粛措置の要請に従って、部分的営業再開に留まっている。しかし何時迄営業再開を継続することができるか分からない。それは連邦政府の判断次第」とBRMallsグループのJini Nogueira営業担当取締役は説明している。

大半の小売販売業者は、5月10日に「母の日」以前に営業再開すの許可が下りることに期待している。22日サンパウロ商業連盟(FACESP)並びにサンパウロ商業会(ACSP)は、5月1日からの部分的営業再開の要請をしたが、先週17日にジョアン・ドリア知事は、外出自粛令を5月10日までの延長を発表していた経緯があった。

再開したショッピングセンターは地元の市役所の特別措置に従って、営業時間は12時~20時、社会的距離を確保するための食堂街のテーブル配置の配慮を余儀なくされているが、映画館は引き続き閉鎖されている。

大手小売販売のRiachuelo社は、ブラジル全国に張り巡らされている店舗の2.0%に相当する南大河州、サンタ・カタリーナ州並びにミナス州に擁している6店舗の試験的な再開を予定している。

また試験的再開予定のRiachuelo社の店舗は、呼吸、循環並びに代謝その他の重篤な急性機能不全の患者を24時間体制で管理し、より効果的な治療を施すことが可能な集中治療室(ICU)や公衆衛生網に余裕のある都市に限定している。(2020年4月23日付けエスタード紙サイトより抜粋)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47136