4月30日発表のブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2020年第1四半期の平均失業率は前四半期から1.3%上昇の12.2%。また1か月前の昨年12月~今年2月の平均失業率の11.6%から0.6%とそれぞれ大幅な上昇を記録している。
民間の市場調査会社の今年第1四半期の失業率調査では、最低失業率予想の11.9%~最高失業率予想12.9%、平均失業率予想の12.4%は下回った。昨年同期の平均失業率は12.7%であった。
今年第1四半期の労働者のインフレ指数を差し引いた実質平均月収は前年同期比0.8%増加の2,398レアル、労働者の月収総額は1.5%増加の2,162億9,000万レアルであった。
今年第1四半期の失業率総数は、前四半期よりも120万人増加の1,290万人に増加した一方で、昨年同期よりも4.0%に相当する53万7,000人減少している。また今年第1四半期の雇用人口は前四半期2.5%減少の9,220万人、前年同期と同じ水準で推移している。
今年第1四半期の労働手帳に記載されない非正規労働者総数は、労働人口の39.9%に相当する3,680万人、前四半期は41.0%、前年同期比の40.8%からそれぞれ減少している。
今年第1四半期の15歳~64歳までの労働力人口以外の人口は、6,730万人と2012年統計を取り始めて以来最高を記録、前四半期比では2.8%に相当する180万人増加、前年同期比では3.1%に相当する200万人増加している。
また今年第1四半期の就職活動放棄した人口は、480万人で前四半期と同水準で推移。労働力人口に占める非就職活動人口は、前年同期比0.2%増加の4.3%、前年同期の4.2%から若干増加している。
今年第1四半期の労働手帳に記載される正規雇用総数は、前年同期比1.7%に相当する57万2,000人減少の3,310万人と大幅に減少、前年同期と同水準を記録している。また同期の自営業人口は、前四半期比1.6%に相当する39万8,000人減少の1,100万人、前年同期比では1.7%に相当する40万9,000人増加している。