メルカードリブレはEコマースに拍車をかけ、ブラジルのスーパー業界に参入(2020年5月6日付けヴァロールエコノミコ紙)

南米のEコマース最大手で南米のアマゾンと呼ばれるアルゼンチン資本メルカドリブレ社の2020年第1四半期の決算発表では、ブラジルの売上は55%増加、アルゼンチンは123%増加、メキシコの売上は81%増加、ナスダックの株価は19.18%増加の740.02ドルを記録している。

1999年にアルゼンチンで設立された南米地域のEコマース最大手のメルカドリブレ社は、世界18カ国でEコマース事業を展開しているが、昨年初のブラジル国内の売上は全体の65%を占めている。

メルカドリブレ社は今年4月にブラジルのスーパーマーケット市場に参入、マガジン・ルイザ社やアメリカナス・ドットコムとサブマリーノ・ドットコムの2社が合併したB2Wヴァレジョ社と競合する。

メルカドリブレ社は、今年3月に新型コロナウイルのパンデミックのインパクトを受けていたが、4月第1週後からブラジル及びアルゼンチン市場で回復傾向を示している。同社は生鮮食料や冷凍食品を含む食品販売を開始している。

「現在の大幅な販売増加が期待できる焦点は、スーパーで販売している生鮮食品類を含まない消費者パッケージ商品。現在は販売が低迷しているが、4月から再度回復傾向が表れている家電」と同社ファイナンス担当のPedro Arntトロ締まりたくは説明している。

メルカドリブレは、アルゼンチン資本のオンライン取引会社で主に南米市場向けオンライン取引ウェブサイト「メルカドリブレ・マーケットプレイス」を運営。更にオンライン決済ソリューション「メルカド・パゴ」やオンライン広告プログラムなども提供。4月からブラジル及びアルゼンチンでスーパーマーケット業界に参入してポートフォーリオ拡大戦略を採っている。

今年第1四半期の売上は前年同期比37.6%増加の6億5210万ドルを記録した一方で、純益は前年同期の1200万ドルの黒字から一転して2100万ドルの赤字を計上している。

今年第1四半期の売上高に占めるオペレーションコストは前年同期の47.9%~52.5%に上昇。主に営業コスト、不渡り対応の貸倒引当金、マーケティングコスト増加が牽引した。

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