フィアット社はコロナウイルス感染予防プロトコルに従って生産再開(2020年5月11日付けエスタード紙)

新型コロナウイルスのパンデミックの影響で48日間に亘って各自動車メーカーは生産中止を余儀なくされていたが、フィアット社のミナス州ベッチン工場やJEEP社のペルナンブーコ州ゴイアナ工場では一部で自動車生産を再開。またメルセデスベンツ社のサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポ工場やミナス州ジュイス・デ・フォーラ工場でも生産を再開している。

フィアット社のミナス州ベッチン工場の自動車組み立てやエンジン生産ラインの4,300人の従業員。JEEP社のペルナンブーコ州ゴイアナ工場の1,500人の従業員がプトロコルに従って職場復帰している。

Mercedes-Benz社のトラックやバスを生産しているABC paulista工場では全従業員4,500人の半数に相当する従業員が職場に復帰している。Volkswagen社は今月18日、日産21日並びに現代自動車は27日から自動車生産を再開する。

Mercedes-Benz社は工場内に特別にcovid-19感染防止のための診療所を設立、医師や看護婦など30人体制で対応すると人事担当のFernando Garcia副社長は説明している。

国内65カ所のトラック、バスや農業機械を含む自動車生産工場のうち63工場は、3月23日~4月12日迄操業を停止、自動車メーカーの従業員12万5,000人が集団休暇やホームオフィス態勢を敷いていた。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、4月中旬から自動車メーカーの3万人の従業員が職場復帰していたが、大半の自動車メーカーは5月中の生産再開を予定、6月末までにはすべての自動車メーカーは生産を再開を予定してるが、大半の自動車メーカーでは12万8,000台の過剰在庫並びに購買需要が弱いために生産調整を余儀なくされる。

今年4月のバスやトラックを含む新車販売は、前年同月比76%下落の僅か5万5,700台と1999年2月以降では最低の販売台数を記録、新型コロナウイルのパンデミック危機対応が開始された前月比でも66%と大幅な下落を記録している。

今年初め4か月間の新車販売は、前年同月比27%減少の61万3,800台に留まり、「今年初め4か月間の新車販売台数は28年前の水準まで低下」と自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のAlarico Assumpção Júnior会長は説明している。

自動車メーカーのFord社, General Motors社, Honda社, Jaguar Land Rover社, PSA Peugeot社, Citroën社並びにToyota社は今年6月から自動車の生産を再開する。

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