経済省の発表によると、新型コロナウイルスのパンデミックの影響による解雇を避けるために、連邦政府は暫定令を矢継ぎ早に打ち出したにも関わらず、2020年4月の失業保険申請件数は、前年同月比22.1%増加の74万8,484件に達している。前月比では39.4%と大幅増加している。
今年4月の失業保険申請件数は、前年同月比22.1%増加に相当する13万5,000件増加、今年3月及び4月の地方政府の失業保険申請件数は25万件に達すると見込まれている。
正当な理由がなく解雇された労働者は最大120日以内に失業保険申請ができるが、連邦政府はインターネットやスマートフォンのアプリ活用による失業保険の申請を要請している。
今年初め4か月間の失業保険申請件数は、前年同期比1.3%増加の233万7,081件。4月の男性の失業保険申請件数は全体の57.1%を占めている。また30歳~39歳は全体の33.1%、高卒が62.4%、サービス業関連は41.6%でトップ、商業部門27.7%、鉱工業部門19.9%、農畜産部門は3.7%を占めていた。
4月の州別の失業保険申請件数の比較では、サンパウロ州は21万7,247件でトップ、ミナス州8万5,990件、リオ州は5万8,945件と南東部地域の失業保険申請件数が顕著であった。