今年3月の一般小売販売はスーパーマーケットの通常営業にも拘らず、前月比マイナス2.5%の落込みを記録(2020年5月13日付けエスタード紙)

新型コロナウイルのパンデミックの影響で、外出自粛措置や必需品以外の営業自粛措置などの要請を受けて、スーパーマーケットや薬局以外の小売店やショッピングセンターは、州政府の要請に従って営業自粛を余儀なくされた影響で、スーパーや薬局以外は売上減少の壊滅的な打撃を被っている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、スーパーマーケットが通常の営業ができたにも拘らず、2020年3月の自動車並びに建材部門を含まない一般小売販売は、前月比マイナス2.5%の落込みを記録。ブロードキャストプロジェクションの調査では、今年3月の小売販売はマイナス16.0%~0.80%増加、平均予想はマイナス4.70%であった。

今年3月の一般小売販売の前月比マイナス2.5%は、2003年3月のマイナス2.7%以降で17年ぶりの大きなマイナスを記録。自動車並びに建材を含む広範囲小売販売は、前月比マイナス13.7%と統計を取り始めた2003年以降では最大のマイナスを記録している。

各地方政府による外出自粛措置や必需品以外の営業自粛措置などの要請で、3月中旬以降は通常営業が許可されたスーパーマーケット並びに薬局の売上は好調に推移した。3月のスーパーマーケットやハイパーマーケットの売上は前月比14.6%と二桁増加を記録、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターの小売販売は1.3%増加、この2セクター以外の小売販売は全てマイナスを記録している。

今年3月の自動車並びに建材を含む広範囲小売販売が前月比マイナス13.7%を記録した要因として、3月の新車販売が前年同月比マイナス21.8%を記録、前月比ではマイナス32.0%を記録している。

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のLuana Miranda調査員は、今年4月の広範囲小売販売は前年同月比マイナス33.0%、今年の広範囲小売販売は前年比マイナス7.1%を予想している。

3月の鉱工業生産はマイナス9.1%、サービス部門販売量はマイナス6.9%を記録したために、今年第1四半期のGDP伸び率はマイナス0.7%とLCA Consultores社エコノミストのVitor Vidal氏は予想している。

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