2020年4月のブラジル国内の粗鋼生産は、前年同月比39.0%下落の180万トンに留まり、今年初め4か月間の粗鋼生産は、前年同期比14.3%減少の995万トンとブラジル鉄鋼協会(IABr)は発表している。
今年4月の粗鋼消費は、自動車業界や家電業界の大口顧客の需要減少に伴って、前年同比34.6%下落の112万トン、今年初め4か月間の国内消費量は前年同月比9.4%減少の623万トンに留まっている。
今年4月の粗鋼の国内販売は,前年同月比35.6%下落の97万6,000トン、今年初め4か月間の粗鋼販売は前年同期比9.5%減少の556万トンに留まっている。今年4月の粗鋼製品輸出は前年同月比28.8%減少の73万2,000トン、今年初め4か月間の粗鋼製品輸出は前年同期の410万トンから16.6%減少の342万トンに留まっている。
今年4月の粗鋼品輸出金額は前年同月比45%下落の僅か3億3,200万ドル、今年初め4か月間では前年同期比33.6%減少の24億1,000万ドルに留まった。
ブラジル国内の製鉄所の設備稼働率は通常80%以上で推移しているが、今年初め4か月間の設備稼働率は、パンデミック危機の影響で国内需要が壊滅的な影響を受けて僅か42.2%に留まっている。また4月の粗鋼消費は34.6%下落している。