機械・装置メーカーは今年の売上を前年比10%減少に下方修正を余儀なくされる(2020年5月27日付けヴァロール紙)

ブラジル機械装置工業会(Abimaq)では、2020年の機械・装置部門の売上は前年の1,125億レアルから10%減少の下方修正を余儀なくされているが、年初の予想の前年比10%増加から一転して10%減少に反転している。

しかし新型コロナウイルスのパンデミック危機の3月中旬の今年の悲観的な売上予想よりも少しは楽観的な予想に変化してきているとブラジル機械装置工業会(Abimaq)のJosé Velloso会長は安堵している。

今年初め4か月間の機械・装置部門の売上は、前年同期比6.5%減少の365億レアルに留まったが、パンデミックの影響が顕著となった4月以降は、国内需要の減少並びに輸出が縮小して前年同期比27%減少した一方で、今年初め3か月間の売上は前年同期比では僅かに増加していた。

今年4月の機械・装置輸出は前年同月比41.6%下落の5億1,200万ドル、4月のレアル換算の売上はドル高の為替の影響で前年同月比24%減少に留まっている。

農業機械、食品や包装関連の消費財向け機械・装置部門はパンデミック危機に対して抵抗力のある一方で、インフラ整備部門向けや製造業部門向け機械・装置部門の売上は、大きな影響を受けているとブラジル機械装置工業会(Abimaq)のJosé Velloso会長は指摘している。

Abimaq工業会では、5月の機械・装置販売は前月比7.0%減少を予想している一方で、6月の売上は前月比1.3%の微増を予想。機械・装置部門のパンデミック危機以前のレベルの本格的な回復は2021年下半期を予想している。

パンデミック危機終焉が不明確のために、Abimaq工業会は連邦政府に対して、社会統合基金/社会保険融資納付金(PIS/COFINS)並びに社会保障院(INSS)の積立金徴収の延長、国庫庁の保証の運転資金向けクレジット枠の拡大を要請しているが、民間銀行はリスク回避でクレジット拡大に慎重になっている。

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