2020年5月の1か月間の海外投資家によるサンパウロ証券取引所(B3)から74億4,000万レアルの株式投資金を引き揚げた一方で、個人投資家は総額17億9,000万レアル、国内金融機関は46億9,000万レアルを投資している。
今年初め5か月間の海外投資家によるサンパウロ証券取引所からの資金引き揚げ総額768億5,000万レアルは統計を取り始めた1994年以降では最高の引揚げ総額を記録している。
5月29日の海外投資家による株式投資資金引き揚げは、12億2,000万レアルに達した一方で、個人投資家は5億3,320万レアル、金融機関は6億4,520万レアルを投資している。
今年5月29日の最終日のサンパウロ平均株価Ibovespaは、ドナルド・トランプ大統領の中国に対する発言は想定内のもので、投資家は安堵した影響で前日比0.52%上昇の8万7,403ポイントを記録した。
今年5月の海外投資家によるブラジルの株式市場からの資金引き揚げは、4月の50億7,000万レアルを上回ったが、今年1月の191億6,000万レアル、2月の209億7,000万レアル、3月の242億1,000万レアルをそれぞれ下回った。
今年初め5か月間の海外投資家によるブラジルの株式市場からの資金引き揚げ総額は、768億5、000万レアルと1994年から統計を取り始めて最高の資金引き揚げを記録している。2019年の資金引き揚げ総額は445億レアルであった。
今年5月の個人投資家の株式投資残高は、17億9,000万レアルと4月の73億4,000万レアルを大幅に下回った。今年1月の個人投資家の株式投資残高は、44億5,000万レアル、2月は40億5,000万レアル、3月は176億3,300万レアルを記録していた。
今年4月の国内金融機関の株式投資の引揚げ残高は、31億4,000万レアルであったが、5月は一転して46億9,000万レアルを投資、今年1月は164億6,000万レアル、2月は160億1,000万レアル、3月は39億2,000万レアルの投資残高を記録している。
2019年の個人投資家のサンパウロ証券市場への投資残高は352億7,000万レアル、国内金融機関の投資残高は379億4,000万レアルを記録していた。