2020年5月のトラックやバスを含む新車登録台数は前年同月比74.7%減少、5月としては過去28年間で最低の6万2,000台に留まり、また今年初め5か月間の新車販売は37.7%と壊滅的な減少に繋がっている。
今年5月の新車販売は前月比11.3%増加したにも関わらず、今年初め5か月間の新車販売は前年同期比37.7%減少の61万3,800台に留まったが、昨年初め5か月間の新車販売は100万台を突破していた。
ある自動車メーカーは新車販売プロモーションとして、自動車ローン販売の初回の支払いを2021年から開始、また幾つかの州政府は必需品以外の営業自粛の要請解除による自動車ディーラーの営業開始で、新車業界に微かな明かりのシグナルが表れてきているとBright Consulting社のPaulo Cardamone社長は指摘している。また過去2か月間に販売された新車はDETRAN(交通局)の閉鎖で新車登録ができていなかった。
今年6月のバスやトラックを除く新車登録台数は、10万台前後になると予想、登録台数の半数は4月並びに5月にDETRAN(交通局)の閉鎖による新車登録が6月にずれ込むとPaulo Cardamone社長は予想している。
今年5月のGM社の新車販売は約1万台で業界トップを維持、Volkswagen社並びにFiat社はそれぞれ8,800台を販売して2位を争っている。 Toyota社は4,600台、Hyundai社4,500台、Renault社4,480台、 Ford社4,420台、Jeep社2,570台、Honda社は2,430台に留まっている。
新型コロナウイルスのパンデミック危機の影響で、自動車メーカーは生産中止や営業自粛要請で壊滅的な打撃を被っているが、多くの自動車メーカーは操業を再開、昨日Volkswagen社のサンパウロ州São Bernardo do Campo 工場の従業員2,600人が生産を再開している。
またVolkswagen社のサンパウロ州Taubaté工場でも操業再開したが、パラナ州の自動車工場は5月18日から操業再開、エンジンを生産しているサンパウロ州São Carlos 工場は5月26日から操業再開したが、暫定令MP936号に従って30%の時間短縮操業を行っている。
昨日1日から3月23日から新車生産を中止していたCaoa/Chery社のサンパウロ州Jacareí工場も生産再開、サンパウロ工場並びにゴイアス州Anápolis工場では新型モデルの新車生産の準備を行っているとCaoaグループのMarcio Alfonso社長は説明している。
今月末までにはFord社はバイア州Camaçari工場で操業再開、Honda社, Jaguar Land Rover社, Nissan社並びにToyota社も操業再開を予定、PSA Peugeot Citroën社並びにGM社の一部工場では操業再開の日程は未定となっている。