2020年5月のブラジル国内の二輪車生産は、生産の大半を占めるマナウスフリーゾーン(PIM)の二輪車メーカーが5月最終週から生産を再開したにも関わらず、前年同月比85.5%下落の1万4,609台に留まっているとブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)は発表している。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が3月11日の定例記者会見で「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的大流行)」と認める声明を引き金に、必需品以外の製造業部門は生産中止を余儀なくされた影響で、今年4月の二輪車生産は1,479台と過去最低を余儀なくされていた。
今年初め5か月間の二輪車生産は前年同期比33.1%減少の31万3,687台に留まったが、5月の最終週から80%の二輪車メーカーは操業を再開しているために、6月の二輪車生産は正常に近づくと予想されている。
現時点での今年の二輪車生産の予想発表は時期尚早であり、今後数週間にわたってマーケットの状況を分析しなければならないとブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)のマルコス・フェルマニアン会長はコメントしているが、今年初めの予想は前年比6.1%増加の117万5,000台が見込まれていた。
今年5月の二輪車の新車登録台数は前年同月比70.2%減少の2万9,192台、前月比では3.3%微増、多くの都市で未だにDETRAN(交通局)の閉鎖で新車登録ができていない。