2020年5月の農畜産物輸出は、前年同月比17.9%増加の109億3000万ドルを記録、5月の輸出総額の60.9%占めた。5月の輸出額増加は輸出量が25.7%増加して牽引した。今年初め5か月間の農畜産物輸出総額は、前年同期比7.9%増加の420億ドルに達している。
中国向けが牽引した5月の大豆輸出量は、1551万トンで月間記録を更新したにも拘らず、大豆の国際コモディティ価格は6.2%減少していた。
5月の農畜産物輸出の内訳では、大豆が52億ドル、牛肉7億8,000万ドル、粗糖7億6,700万ドル、コーヒー生豆は4億6,800万ドルを記録している。一方5月の農畜産物輸入は前年同月比30%減少の11億8,000万ドルに留まった。
今年5月の大豆の派生品輸出は、輸出総額の50%以上を占める58億8,000万ドルを記録、昨年5月の41億1,000万ドルを43.0%も上回っていた。
5月の食肉輸出は、昨年5月の14億2,000万ドルから15億8,000万ドルに増加、食肉のうち牛肉輸出は約50%に相当する6億8,264万ドルで前年同月比41.5%増加、また牛肉輸出量も24.8%増加の15万5,140トンを記録している。
中国向けの5月のブラジルの農畜産輸出総額の44.9%に相当する49億1,000万ドル、前年同月比では50.4%増加、中国はブラジルの大豆、食肉、粗糖並びにパルプの輸出相手国でトップを占めている。