今年4月の農産工業部門生産は二桁減少のマイナス16.5%を記録(2020年6月12日付けヴァロール紙)

2020年4月のブラジル国内の農産工業部門生産指数(PIMAgro) は、COVID-19パンデミック危機の影響で前年同月比マイナス16.5%の二桁減少の打撃を被っているとジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査で判明している。

今年1月の農産工業部門のうち食品・飲料部門生産は前年同月比0.5%増加、2月は1.1%増加したが、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的大流行)」と認める声明を発表した3月はマイナス2.3%、4月は更なる影響を受けてマイナス5.8%を記録している。

前期同様に非食品部門生産は0.1%増加、2.4%増加、マイナス9.3%、マイナス27.4%、農産工業部門生産は0.3%増加、1.7%増加、マイナス5.7%、マイナス16.5%を記録している。

今年4月の農産工業部門生産指数(PIMAgro) は前月比マイナス5.1%、前年同月比ではマイナス16.5%と2003年以降では最大の落込みを記録している。また今年の累計では前年同期比マイナス5.4%を記録している。

今年4月の農産工業部門生産の二桁減少要因として、非食品部門生産がマイナス27.4%、食品・飲料部門生産がマイナス5.8%が牽引している。

非食品部門生産のマイナス27.4%になった要因として、繊維工業部門生産がマイナス62.7%、ゴム工業部門マイナス54.5%、煙草工業部門がマイナス12.3%を記録、唯一バイオ燃料部門生産は9.6%増加していた。

COVID-19パンデミック危機による所得減少の影響で、高価で付加価値の高い牛肉の代替え商品として豚肉並びに鶏肉の消費が拡大している。また牛肉輸出増加も農産工業部門に間接的な影響を及ぼしている。

今年4月のアルコール性飲料生産は、前年同月比マイナス59.1%の大幅な落ち込みを記録、また非アルコール性飲料生産も前年同月比マイナス40.7%と大幅な落ち込みを記録している。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47269