今年初め5か月間の化学工業部門の貿易収支赤字は2.6%減少(2020年6月15日付けヴァロール紙)

ブラジル化学工業協会(Abiquim)の発表によると、2020年初め5か月間の化学工業部門の貿易収支赤字は前年同期比2.6%減少の114億ドルを記録、化学品の輸出量並びに輸入量共に記録を更新している。

今年初め5か月間の化学製品輸入は前年同期比5.3%減少の161億ドル、輸入量は12.4%増加の1,880万トン、輸出は11.3%減少の47億ドル、輸出量は18.7%増加の640万トンを記録している。

「ブラジル経済の構造改革や価格競争力促進プログラム、ブラジルの化学肥料部門強化につながる天然ガス市場の開放政策などより迅速に推進して業界の再工業化と大規模投資への復帰に道を開く必要があるとAbiquim)のシーロ・マリーノ(Ciro Marino)理事長は説明している。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界的に拡大する中、過去10年にわたって輸入品の増加問題に直面して厳しい状況に立たされてきた化学品工業が、国内で一度は製造を停止した基幹化学品の製造再開の検討が必要となっている。

今年初め5か月間の化学製品輸入を牽引したのは、今年の穀物生産が記録更新予想の農業向け化学肥料並びに医薬品向けの原材料の輸入総額が25億ドル以上に達している。

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