海外投資家の6月の株投資は今年初めてプラスに転じた(2020年7月2日付けヴァロール紙)

2020年6月の海外投資家によるサンパウロ証券取引所(B3)での株投資は、株購入総額が3,186億7,000万レアル、株売却総額が3,183億2,000万レアル、株購入残高は3億4,300万レアルのプラスを記録、昨年9月に記録した4億2,590万レアルのプラス以降では初めてプラスを記録している。

6月1日~19日までの海外投資家によるB3の株購入残高は31億6,800万レアルを記録していたにも関わらず、22日~26日の僅か5日間に株売却残高が28億3,300万レアルと資金逃避、翌週の29日は5億7,217万レアルの株購入、30日には4億9,960万レアルの株売却となっていた。

今年6月初めのB3取引所のサンパウロ平均株価は8万9,000ポイント以下で、レアル通貨に対するドル高の為替、また世界中の中銀による金利引下げで海外投資家にとっては魅力的な投資環境であった。

今年3月のサンパウロ平均株価は6万3,569ポイントで株価の底を打ってたが、6月2日には9万ポイントを突破、昨日7月1日の終値は9万5,056ポイントを記録していた。今年初めからのB3取引所の株売却残高は、株購入残高を765億400万レアル上回っており、昨年の株売却残高445億レアルを既に上回っている。

2019年のB3取引所の株売却残高は445億レアルを記録していた一方で、海外投資家は新規株式公開(IPO)や追加株式売出(follow-on)で385億レアルの株購入残高を記録していた。

今年6月の海外投資家の先物取引では9億9,809万レアルを売却、株購入残高は3億4,300万レアル、差引き6億5,507万レアルの売却残高を記録している。また今年5月の海外投資家による株売却残高は74億4,000万レアル、先物取引の売却残高は43億5,000万レアル、総額117億9,000万レアルの売却残高を記録していた。

今年6月の国内の個人投資家に株購入残高は47億1,000万レアル、6月30日だけで6億1,430万レアルの株を購入、今年初めからの累積では399億7,000万レアルの株購入残高を記録している。

一方今年6月の法人投資家の株売却残高は49億6,000万レアル、6月30日だけで8,400万レアルを売却、今年初めからの累積では329億8,000万レアルの株購入残高を記録している。

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