ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2020年5月の自動車並びに建材を除く一般小売販売量は、予想を大幅に上回る前月比13.9%増加の二桁台の増加で2000年1月から統計を取り始めて最高の月間伸び率を記録。
一方今年4月の一般小売販売量は、COVID-19パンデミック危機対応の外出自粛要請や必需品以外の営業自粛要請の影響を受けて、前月比マイナス16.3%と2000年1月から統計を取り始めて過去最悪の落込み幅を記録していた。
今年5月の一般小売販売量の前月比13.9%増加は、COVID-19パンデミックの影響を真面に受けていた今年3月のマイナス2.8%並びに4月のマイナス16.3%をカバーするには充分ではないが、回復傾向に拍車かける結果となっている。
Valor Data社の32金融機関やコンサルタント会社対象の調査では、今年5月の一般小売販売量の前月比の平均は5.7%増加、最低は0.9%増加、最高は10.0%増加の予想であった。今年5月の一般小売販売量は前年同月比マイナス7.2%、今年初め5か月間ではマイナス3.9%、過去12か月間では同様の一般小売販売量を記録していた。
今年5月の自動車並びに建材部門を含む広範囲小売販売量は前月比19.6%増加、広範囲小売販売量として統計を取り始めた2003年1月以降では最高の増加率を記録してValor Data社の7.2%増加の予想を上回った。しかし今年3月はマイナス14.0%、4月はマイナス17.5%を記録していた。
今年5月の自動車の小売販売量は前月比51.7%増加、建材販売量は前月比22.2%増加、今年5月の広範囲小売販売量は前年同月比マイナス14.9%、今年初め5か月間ではマイナス8.6%、5がtsの過去12か月間ではマイナス1.0%を記録している。
今年5月の一般小売販売のセクター別比較では、繊維・衣類・履物セクターは100.6%増加、家具・家電セクター47.5%、日用雑貨・装身具類セクターは45.2%、雑誌・印刷物・製本セクターは18.5%、情報機器・事務機器・通信機器セクターは16.6%とそれぞれ二桁台の大幅な増加を記録している。
また前期同様に必需品を含む医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは10.3%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターは7.1%、燃料・潤滑油セクターは5.9%とそれぞれ増加している。
今年5月の広範囲小売販売量は前年同月比マイナス14.9%、また今年5月の一般小売販売の前年同月比のセクター別比較では15セクター中14セクターでマイナスを記録、唯一必需品販売のスーパーマーケットが5.2%増加を記録していた。