ブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)の発表によると、生産の大半を占めるマナウスフリーゾーン(PIM)の二輪車メーカーが5月最終週から生産を再開、2020年6月の二輪車生産は7万8,130台を記録、前月比並びに前年同月比それぞれ大幅に増加を記録している。
今年6月の二輪車生産は前月比427.6%の3桁台増加を記録した要因として、5月の二輪車生産が僅かに1万4,609台に留まっていた。昨年6月はマナウスフリーゾーン(PIM)の二輪車メーカーが集団休暇を採用していた要因で14.7%増加に留まった。
今後の二輪車生産は、小売業界の正常営業の復帰の時期に左右されているとブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)のマルコス・フェルマニアン会長は指摘している。COVID-19パンデミック前の今年の二輪車の月間平均生産は10万台を見込んでいた。
フェルマニアン会長は、既にコンソルシオ販売で契約されているにも拘らず、納入されていない二輪車残っているために、短期間の二輪車生産はコンソルシオ販売が保証する。ブラジルコンソルシオ管理者協会(Abac)は、10万台以上の二輪車が契約済みと指摘している。
今年上半期の二輪車生産は、前年同期比27.0%減少の39万2,200台、二輪車メーカーは3月末から生産中止を開始、1ヶ月以上の生産中止後の5月から生産を再開している。
今年初めの今年の生産は、前年比6.1%増加の117万5,000台を見込んでいた。6月の二輪車の新車登録台数は前月比57.1%増加の4万5,855台、しかし前年同月比では42.7%減少している。
今年6月の1日当たりの二輪車販売は、2,293台を記録して5月の1,460台を大幅に上回ったにも関わらず、昨年6月の3,107台を大幅に下回っている。今年上半期の二輪車の新車登録台数は、前年同期比33.9%減少の35万100台に留まっている。
今年6月の二輪車輸出は前年同月比3.2%増加の2,945台、5月の二輪車輸出は僅か236台であった。今年初め6か月間の二輪車輸出は、金融危機のアルゼンチン向けの下落で前年同月比48.8%減少の1万432台であった。