全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)の調査によると、COVID-19パンデミック危機の影響で、2020年3月~6月の4か月間のブラジルの観光業界の累計損失額は1,219億7,000万レアルに達すると計算している。
ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス提供調査(PMS)の発表によると、今年5月の観光サービス部門は前月比6.8%増加を記録したが、今年3月並びに4月の航空輸送、レストラン、ホテル、公共輸送サービスなどの観光業部門は前年同期比マイナス68.1%減少の壊滅的な打撃を受けていた。
今年6月の観光部門の売上は、COVID-19パンデミック発生前の今年1月並びに2月の月間平均よりも341億8,000万レアルの大幅減少を記録している。
今年3月~6月のリオ州の観光部門の売上は174億9,000万レアル減少、サンパウロ州の売上は、438億3,000万レアル減少してブラジル全国の減少幅の50.2%を占めている。
6月末のサンパウロ州のコンゴニアス空港の搭乗客は、COVID-19パンデミック前と比較して90%減少、リオ州ガレオン空港は85%減少している。
就労・失業者管理センター(Caged)の統計によると、観光業界の雇用の57%を占める宿泊業並びに飲食業の今年3月~6月の従業員27万5,700人が解雇されている。