今年5月のアグロインダストリー生産は前月比3.8%増加(2020年7月13日付けヴァロール紙)

2020年5月のブラジル国内のアグロインダストリー部門生産指数(PIMAgro) は、前月比3.8%増加して回復傾向を示しているが、前年同月比マイナス11.8%と二桁台の減少を記録しているとジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査で判明している。

今年初め5か月間のアグロインダストリー部門生産指数(PIMAgro) は、3月中旬からのCOVID-19パンデミック危機の影響で、前年同期比マイナス6.9%を記録している。

今年5月のアグロインダストリー部門の雇用は、前年同月比マイナス11.8%と二桁台の落込みを記録しているが、4月のマイナス16.8%から大幅に改善している。今年1月の雇用は前年同月比0.3%増加、2月も1.6%増加していたが、COVID-19パンデミック開始の3月はマイナス5.7%を記録していた。

今年1月のアグロインダストリー部門の食料品・飲料生産は前年同月比0.5%増加、2月も1.1%増加したが、COVID-19COVID-19パンデミック開始の3月はマイナス2.2%、4月はマイナス5.8%、5月はマイナス0.6%と前月比では大幅に改善している。

また今年1月のアグロインダストリー部門の非食料品生産は前年同月比0.1%増加、2月は2.2%増加、3月はマイナス9.3%に反転、4月はマナイス28.0%と最大の落込みを記録、5月はマイナス23.9%と若干回復している。

今年5月のアグロインダストリー部門の非食料品生産で最も落ち込んだのは、繊維セクター生産で前年同月比マイナス55.3%、ゴムセクターはマイナス42.4%、林業セクターはマイナス11.0%、バイオ燃料セクターはマイナス9.5%、煙草セクターは1.0%増加していた。

今年5月の食料品部門生産は前年同月比2.9%増加、そのうち植物性製品の生産は16.5%増加した一方で動物性製品の生産はマイナス9.8%、5月の飲料部門生産ではアルコール飲料セクターはマイナス8.3%、ノンアルコール飲料セクターはマイナス26.3%を記録している。

今年初め5か月間のアグロインダストリー生産は、生活必需品の食品はCOVID-19パンデミックにも関わらず、生産継続でマイナス6.9%と鉱工業部門生産のマイナス11.2%、製造業部門のマイナス12.3%よりも落ち込み幅は軽かった。

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