今年のGDP伸び率はマイナス4.7%の据え置き(2020年7月15日付けエスタード紙)

パウロ・ゲーデス経済相率いる経済班スタッフは2020年のブラジルのGDP伸び率を前回同様のマイナス4.7%と楽観的な予想を維持、またンフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の1.77%から1.60%、20201年も3.30%から3.24%にそれぞれ下方修正している。

 13日発表の中銀の最終フォーカスレポートでは、今年のブラジルのGDP伸び率は前回予想のマイナス6.50%から6.10%と大幅に上方修正したが、経済班スタッフ予想のマイナス4.7%と1.40%の大きな誤差が依然として生じている。

また経済班スタッフは2021年のブラジルのGDP伸び率を3.20%増加、2022年のGDP伸び率を2.60%増加と予想。また2023年及び2024年のGDP伸び率をそれぞれ2.50%と予想している。 

中銀が6月25日に発表した四半期インフレレポート(RTI)によると、中銀は今年のGDP伸び率をマイナス6.4%とフォーカスレポートのマイナス6.10%、経済班スタッフのマイナス4.7%よりも悲観的な見方をしている。

また経済班スタッフは、サラリー調整の指標となる2020年のインフレ指数の全国消費者物価指数(INPC)を前回予想の2.45%から2.09%に下方修正した一方で、2021年のINPC指数は3.50%から3.56%に上方修正している。

ゼツリオ・バルガス財団(FGV)のインフレ指数の今年の総合物価指数(IGP-DI)を4.49%から6.58%、2021年は4.00%から4.11%にそれぞれ上方修正している。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47389