経済省の発表によると、州政府並びに市町村で構成される地方政府の2020年5月の歳入総額は、連邦政府からの地方政府へのCOVID-19パンデミックの緊急対応政策の交付金や歳入増加で391億レアルに達している。
州税の商品流通サービス税(ICMS)並びに市税の自動車所有税(IPVA)、国庫庁からの地方政府への臨時救済金などで今年5月の地方政府の歳入総額は、前年同月の309億レアルを82億レアル上回る391億レアルに達している。
今年3月中旬からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大幅な歳入減少を余儀なくされている地方政府(州政府・市役所)のデフォルトを避けるための救済するプログラムに対して、連邦政府は30%の歳入減少を補填するための大幅な臨時歳出を余儀なくされていた。
今年初め6か月間のサンパウロ州政府の商品流通サービス税(ICMS)並びに市税の自動車所有税(IPVA)の歳入総額は前年同期比僅か3.5%減少、今年初め3か月間は前年同期比プラスであった。
またCOVID-19パンデミックの影響で、4月のICMS税並びにIPVA税の歳入総額はマイナス12.7%、5月はマイナス22.8%と大幅に落ち込んでいたが、6月はマイナス9.3%に回復してきている。
サンパウロ州の今年上半期のICMS税並びにIPVA税の歳入総額は前年同期比71億レアル減少、連邦政府から交付金は90億レアル、連邦政府への61億レアルの負債返済は先送りされた。