今年6月の国庫庁の歳入総額は862億レアルに留まり、6月としては2004年以降で最低の歳入を記録(2020年7月23日付けヴァロール紙)

国庫庁の2020年6月のインフレ指数を差引いた歳入総額は、COVID-19パンデミックの影響で前年同月比マイナス29.56%の862億5,800万レアルに留まり、6月の月間歳入総額としては2004年以降で最低の歳入総額に減少している。今年上半期の国庫庁の累計歳入総額はマイナス14.71%と二桁台減少の6,659億6,600万レアルに留まった。

またCOVID-19パンデミック対応としてクレジット関連の金融取引税IOFの免税措置導入などの影響で、今年6月のインフレ指数を差引かない名目歳入総額は、前年同月比マイナス28.09%の1,199億4,600万レアルを記録している。

今年6月の鉱工業部門生産は前年同月比マイナス23.83%、小売部門販売量はマイナス14.90%、サービス部門販売はマイナス19.50%とそれぞれ二桁台の大幅な落ち込みを記録していたために歳入減少に繋がっている。また6月の名目平均サラリーはマイナス0.3%であった。

今年6月のインフレ指数を差引いた実質一般歳入総額は、前年同月比マイナス29.32%の842億6,700万レアル、また6月のインフレ指数を差引かない名目一般歳入総額は、前年同月比マイナス27.81%であった。

今年上半期の実質一般歳入総額は、前年同期比マイナス14.91%の6,372億1,700万レアル、名目一般歳入総額は前年同期比マイナス12.31%を記録している。今年6月の石油のロイヤリティ収入などの実質臨時歳入は、前年同月比マイナス39.41%の19億9,100万レアル、名目臨時歳入はマイナス38.12%であった。

また今年上半期の実質臨時歳入は前年同期比マイナス9.92%の287億4,900万レアル、国庫庁の今年上半期の減税政策導入による歳入減少総額は、559億8,400万レアルと前年同期の482億4,800万レアルを大幅に上回っている。6月のみの減税政策導入による歳入減少は106億300万レアルに達していた。

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