ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、COVID-19パンデミックの影響で、2020年6月の失業率は前月の10.7%から1.7%増加の12.4%に上昇している。
COVID-19パンデミックの影響による外出自粛要請、必需品以外の営業活動禁止並びに生産活動停止、時短やレイオフなどによる国内経済停滞で、失業率上昇に加えて就職活動を諦めた労働者が2,960万人に達して失業率が大幅に上昇した。
また今年6月のCOVID-19パンデミック対応の一時的解雇などで職場を離れた労働者は、労働人口の17.7%に相当する1,480万人と5月の11.6%相当の970万人から500万人以上増加している。
6月のブラジル国内の労働人口は8,340万人、そのうち職場を離れている労働者は710万人、その48.0%は無収入を余儀なくされているとブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)の統計で判明している。
今年6月のCOVID-19パンデミックによる離職者は、労働人口の14.2%に相当する1,180万人に達しているものの、5月の18.6%から大幅な職場復帰を記録している。またブラジル地理統計院(IBGE)の調査では、今年6月のホームオフィス形態の労働者は、870万人と5月と同じ水準で移行しているが、労働人口に占める比率は12.7%を記録している。
今年6月の労働者の平均給与は、COVID-19パンデミック前の2,332レアルを16.6%下回る1,944レアルに減少している。また2,940万人の労働者は連邦政府による何らかのファイナンス援助を受けており、74.2%の一人当たり665.1レアルであった。