今年の棉生産は290万トンで記録更新か(2020年7月24日付けヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)の調査によると、2019/2020年の棉生産の25%は既に収穫されているが、綿栽培面積は前年比3.1%増加の170万ヘクタール、綿生産は前年比4.0%増加の290万トンが予想されている。

大豆並びにトウモロコシ同様にマット・グロッソ州の棉栽培はブラジル国内を牽引、既に今年度の棉生産の14.5%は既に収穫済みであり、110万ヘクタールで栽培されている今年の棉生産は、過去5年間で最高の生産高になるとマット・グロッソ州農業経済協会では予想している。

またバイア州では今年の棉生産の26.8%に相当する31万3,500ヘクタールの綿は収穫されており、今年の生産の70%に相当する57万トンは既に売買契約済みで、ポンド当たり68セント~70セントで取引されている。平均生産コストは60セントで僅かな黒字となっている。

Safras & Mercado社アナリストのÉlcio Bento氏は、今年の棉生産の60%~70%は既に売買契約済みであり、その50%はCOVID-19パンデミック以前の契約であった

COVID-19パンデミック以降のレアル通貨に対するドルの為替の上昇で、今後の棉売買は綿生産者にとってドル高の為替で推移しているために、大きな利益確保が予想されている。

COVID-19パンデミックの影響で、国内の繊維工業部門向け棉取引が遅れており、特に棉収穫が進んでいる南東部地域並びに北東部地域での売買取引が遅れて問題となっている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47422