ブラデスコ銀行の第2四半期の純益は40%減少の38億7,300万レアルに留まる(2020年7月30日付けヴァロール紙)

イタウー銀行に次いで民間銀行2位のブラデスコ銀行の2020年第2四半期の純益は、前年同期比40.1%減少の38億7,300万レアルに留まったが、金融市場関係者の予想36億レアルを上回っている。

COVID-19パンデミックの影響を受けたにも関わらず、今年第2四半期のファイナンスマージンは、前四半期比15.1%増加の166億8,400万レアル、前年同期比では15.3%増加している。

ブラデスコ銀行の第2四半期の金融市場のファイナンスマージンは、前四半期比129.4%増加の35億2,100万レアル、前年同期比54.2%増加している。前期同様に顧客に対するファイナンスマージンは、法人向けが牽引して1.5%増加の131億6,300万レアル、前年同期比では8.0%増加している。

同銀行の第2四半期のクレジット残高は、COVID-19パンデミックの影響で大企業向けが増加した一方で個人向けは減少したが、前四半期比0.9%増加の6,611億1,500万レアル、前年同四半期では14.9%と二桁台の伸び率を記録している。

第2四半期末の法人向けクレジット残高は前四半期比2.2%増加の4,251億1,100万レアル、6月の過去12か月間では16.4%増加、前期同様に大企業向けクレジットは4.5%増加の3,102億2,400万レアル、18.2%増加、中小企業向けクレジットは3.6%減少の1,148億8,700万レアルであったが、過去12か月間では11.7%と大幅に増加している。

第2四半期末の個人向けクレジット残高は前四半期比1.3%減少の2,360億400万レアル、前年同期比では12.3%増加、そのうちクレジットカードは11.2%減少、自動車ローンは4.0%減少、個人向けクレジットは1.6%減少した一方で、住宅ローン向けクレジットは6.2%増加している。

第2四半期の自己資本に対してどれくらいの収益を生み出したかを見ることができる指標(ROE)は、前四半期比0.2%増加の11.9%であったが、新型コロナウイルスのパンデミック危機の影響による企業倒産に備えての貸倒引当金の大幅な増加で、前年同期の20.6%から半減している。

中銀は国際的に活動する銀行等に信用リスク等を加味して、一定以上の自己資本比率を求める国際的統一基準であるバーゼル指数を最低でも10.5%以上維持するよう商業銀行に指導していたが、ブラデスコ銀行の第2四半期のバーゼル指数は、前四半期比1.1%増加の15.0%を記録しているが、前年四半期比3.6%減少している。

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