ヴァーレ社の2022年の鉄鉱石生産は4億トンに引き上げ(2020年7月30日付けヴァロール紙)

ヴァーレ社のイタビーラ鉱山の操業停止にも拘らず、今年の鉄鉱石生産は、COVID-19パンデミック危機の影響で1,000万トンの減産を余儀なくされるが、3億1,000万トン~3億3,000万トンを維持するとMarcelo Spinelli専務は説明している。

COVID-19パンデミックの影響で、鉄鉱石の需要は世界的に低迷しているが、COVID-19の終焉に伴って世界的な鉄鉱石需要の上昇で、ヴァーレ社では2020年の鉄鉱石生産を4億トンを見込んでいる。

伝統的にヴァーレ社の鉄鉱石生産は、雨季の上半期よりも乾季の下半期に増加。2016年末から操業開始したパラー州カラジャス鉱山S11Dシステムの含有量の高い鉄鉱石生産は、上半期は長雨の影響で大幅な生産減少を余儀なくされていたものの、1日平均の鉄鉱石生産は37万トンに達している。

第2四半期の鉄鉱石減産はイタビーラ鉱山での12日間の操業停止、パラー州‐マラニョン州の北部システムのCOVID-19の実験用プロトコル採用による鉱山労働者の欠勤。ミナス州のチンボペーバ鉱山やヴァルジェン・グランデ工場のパレット生産もCOVID-19の影響を受けている。

昨年1月25日に発生したヴァーレ社のミナス州ブルマジーニョ鉱山のフェイジョン1鉱滓用ダムの決壊事故の対する保守や損害賠償などに対して60億ドルの支払いをEduardo Bartolomeo社長は強調している。

総額60億ドルの損害賠償などの支出のうち26億ドルは即座に支払いが、残りの34億ドルは準備金として確保されている。また今までに損害賠償金として39億レアルが支払われている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47444