7月の貿易収支黒字は記録更新の80億ドル突破(220年8月3日付けヴァロール紙)

経済省通商局(Secex)の発表によると、2020年7月のブラジルの貿易収支黒字は、前年同月比237.1%増加の80億6,000万ドルで過去最高の2017年5月の黒字幅を上回って記録更新している。また今年初め7ヶ月間の貿易収支黒字は、前年同期比8.2%増加の303億8,300万ドルを記録している。

今年7月の貿易収支黒字が記録更新した要因として、COVID-19パンデミックの影響で、国内経済停滞による輸入製品の大幅減少で黒字が増加したものの、国内経済の回復サイクルには突入していない。

今年7月の輸出総額は、前年同月比2.9%増加の195億6,600万ドル、輸入総額はマイナス35.2%の115億600万ドルに留まった。今年初め7ヶ月間の輸出総額は、前年同期比マイナス6.4%の1,212億8,600万ドル、輸入総額はマイナス10.5%の909億200万ドルとなっている。

今年の輸出総額は2,025億ドル、輸入総額は1,471億ドル、貿易収支は554億ドルの黒字を経済省通商局(Secex)は予想している。

今年7月の農畜産部門の輸出は、アジア向けが牽引して前年同月比17.3%と二桁台の増加を記録した一方で、製造業部門はマイナス12.0%と大幅な落ち込みを記録、鉱業部門は1.5%増加していた。

今年7月の製造業部門輸出は,アルゼンチン、米国並びにヨーロッパ連合向けが不振で二桁台の落込みを記録したが、年末までに回復する可能性があると通商局(Secex)のLucas Ferraz局長は指摘している。

一方今年7月の部門別輸入では、農畜産部門の輸入はマイナス6.5%、工業部門はマイナス62.7%、製造業部門の輸入はマイナス33.6%と大幅に減少している。今年7月の中国、香港並びにマカオ向け輸出は23.2%増加、アジア向け輸出は15.4%増加、北米はマイナス30.1%、南米はマイナス21.3%、ヨーロッパ向け輸出はマイナス3.6%であった。

今年初め7ヶ月間の中国向け輸出は15.4%増加、北米はマイナス27.3%、南米はマイナス27.2%、ヨーロッパ向け輸出はマイナス6.6%を記録している。

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