6月の鉱工業部門生産は8.9%増加(2020年8月4日付けエスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業部門生産調査によると、2200年6月の鉱工業部門生産は前月比8.9%増加、5月は8.2%増加と2か月連続で大幅増加を記録している。

しかしCOVID-19パンデミック開始の今年3月並びに4月の鉱工業部門は、地方政府の要請による軒並み生産中止の影響を受けてマイナス26.6%を記録していたが、5月並びに6月の生産増加は前2か月間の生産減少を打ち消す迄には回復していない。

今年6月の鉱工業部門の設備稼働率は、COVID-19パンデミック前の今年2月よりも依然として13.5%減少している。ブロードキャストプロジェクションの6月の鉱工業部門生産は7.8%を予想していた。

今年6月の鉱工業部門生産のセクター別調査では、調査対象の26セクターのうち24セクターは前月比で増加を記録、特に自動車セクターが70%増加して牽引している。今年5月並びに6月の自動車生産は495.2%増加したが、COVID-19パンデミック前の2月の僅か53.7%の設備稼働率に留まって回復が遅れている。

今年6月の鉱工業部門の設備稼働率は、統計を取り始めた2002年以降では3番目に低い設備稼働率に留まっているとブラジル地理統計院(IBGE)のアンドレ・マルセロ部長は指摘している。

今年6月の鉱工業部門生産は営業日数が2日間多いにも拘らず、前年同月比ではマイナス9.0%、調査対象の26セクターのうち21セクターは依然としてマイナスを記録している。今年6月の自動車セクターの生産は、依然としてCOVID-19パンデミックの影響で需要が低迷しているために、前年同月比マイナス51.6%を記録している。

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