中銀はSelic金利を全会一致で2.00%に引き下げ(2020年8月5日付けエスタード紙)

5日の中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を全会一致で2.25%から0.25%切下げて2.00%に決定、今回のSelic金利の切下げは、9回連続での切下げで1996年6月の開始以来で過去最低金利を記録している。

今回のSelic金利の0.25%引下げは大半のエコノミストの予想通りの切下げであり、コントロールされているインフレやCOVID-19パンデミックの影響でさらに低迷している国内経済の活性化のため切下げを余儀なくされていた。

ブロードキャストプロジェクションの50金融機関対象の調査によると、43人のエコノミストはSelic金利の0.25%の切下げを予想、7人のエコノミストは2.25%の据え置きを予想していた。

中銀の今年のインフレ指数の目標中央値は4.00%、許容範囲は2.50%から5.50%、2021年は3.75%、許容範囲は±1.50%の2.25%から5.25%、2022年は3.50%、許容範囲は±1.50%の2.00%から5.00に設定している。

MoneYou社並びにInfinity Asset Management社の世界の金利比較調査によると、今回のSelic金利の2.00%の決定でブラジルのインフレ指数を差引いた実質インフレは、マイナス0.71%で世界15位の低金利国となっている。

世界のインフレ指数を差引いた実質金利の比較では、ポーランドがマイナス3.03%で世界最低金利、ポーランドに次いで台湾はマイナス2.99%、英国マイナス2.71%、米国マイナス2.47%、チェコ共和国はマイナス2.37%で5位となっている。

ハンガリーはマイナス2.25%、チリはマイナス1.35%、オーストリアはマイナス1.31%、ベルギーはマイナス1.20%、ホラン打破マイナス1.26%、南アフリカはマイナス1.07%、ドイツはマイナス1.02%、フランスはマイナス0.92%、香港はマイナス0.90%となっている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47465