ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、COVID-19パンデミックの影響で、2020年第2四半期の失業率は、13.3%に達し失業者総数は1,280万人を記録、前四半期の12.2%よりも1.1%の大幅増加を記録、昨年第2四半期の失業率は12.0%であった。
ブロードキャストプロジェクションの第2四半期の失業率予想は,13.2%と僅かに下回っていたが、最低失業率は13.0%、最高失業率予想は14.0%であった。
COVID-19パンデミックの影響で、今年のブラジルの経済低迷による失業率予想は、最低12.7%から最高15.0%を経済アナリストは予想しているが、過去最高の失業率を記録した2017年の12.7%を上回ると予想されている。
地方政府による外出自粛、必需品以外の営業活動自粛要請や生産活動停止などの影響で、今年第1四半期の就職活動を諦めた650万人が下半期から就職活動を再開するために、失業率の増加に拍車が掛かると予想されている。
今年第2四半期の労働者人口の非正規雇用者の比率は、36.9%に相当する3080万人と統計を取り始めた2016年以降では最低の比率となっている。今年第2四半期の非正規雇用者数は第1四半期よりも603万8,000人減少している。
今年第2四半期の民間企業の非正規労働者238万5,000人は解雇され、また249万5,000人の自営業者もCOVID-19パンデミックの影響で職を失くしている。今年第2四半期の民間企業の労働手帳に記載される正規労働者は、2,942万人と第1四半期の3,020万人よりも42万9,000人の減少を余儀なくされている。
また今年第2四半期の家政婦などのホームケアサービス従事者は125万7,000人が職を失って記録的な減少幅を記録して470万人まで減少している。一方第2四半期の公務員採用は、昨年末、の記録的な減少から一転して70万8,000人の増加を記録している。