今年上半期のICMS税の歳入増加は北部と中西部の6州政府(2020年8月12日付けエスタード紙)

 COVID-19パンデミックの影響による国内経済の停滞に伴って、連邦政府は地方政府に対して、歳入減少を補くための交付金増加を相次いで発表している。

COVID-19パンデミックの影響で、各州政府は州税の85%を占める商品サービス流通税(ICMS)の歳入減少を余儀なくされている一方で、輸出並びにレアル通貨に対するドル高の為替で恩恵を受けている6州政府が存在する。

今年上半期に州税の商品サービス流通税(ICMS)が前年同期比を上回った州政府として、農産物輸出が牽引しているマット・グロッソ州政府のICMSの歳入は15.17%増加を記録している。

マット・グロッソ州に次いで、南マット・グロッソ州のICMS税の歳入は5.6%増加、ローライマ州は4.4%、パラー州2.9%、アマゾナス州2.3%、ロンドニア州は0.45それぞれ増加を記録している。

また対照的にセアラー州政府の今年上半期のICMSの歳入は、マイナス11.71%と二桁減少を記録して最高の落込みを記録、セアラー州政府に次いで、北大河州政府もマイナス10.3%と二桁台の落込みを記録、アクレー州はマイナス9.5%、セルジッペ州マイナス8.8%、ペルナンブーコ州はマイナス8.5%、パラナはマイナス8.2%、ミナス州はマイナス7.8%、サンパウロ州はマイナス7.2%を記録している.

今年上半期の各州政府のICMSの歳入総額は、前年同期比マイナス5.58%を記録した一方で、北部地域の州政府のICMSの歳入総額は1.43%増加、中西部地域は3.35%増加している。

前期同様に北東部地域のICMSの歳入総額は、前年同期比マイナス7.46%、南東部地域はマイナス7.17%、南部地域は、マイナス6.56%をそれぞれ大幅な落ち込みを記録している。

自動車工業が集中しているサンパウロ州のICMS税の歳入はマイナス7.21%を記録、今年上半期のブラジルの新車生産はマイナス50.5%、輸出はマイナス46.2%を記録していた。

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