第2四半期のGDPの先行指標の経済活動指数はマイナス11.0%を記録(2020年8月14日付けエスタード紙)

 2020年第2四半期のGDP伸び率の先行指標となる中銀発表の経済活動指数(IBC-Br)は、前四半期比でマイナス11.0%の二桁台落込みを記録、統計を取り始めた2003年以降では最大を落込み幅を記録。今年第1四半期のIBC-Br指数はマイナス1.5%であった。

中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、2020年4月のIBC-Br指数は、COVID-19パンデミック危機の影響をまともに受けて前月比マイナス9.73%を記録、3月のIBC-Br指数はマイナス6.16%であった。

正式な第2四半期のGDP伸び率は、ブラジル地理統計院(IBGE)から9月1日に発表されるが、今年第1四半期のGDP伸び率はマイナス1.5%、第2四半期もマイナスを記録すれば、連続四半期のマイナスとなってテクニカルリセッション入りとなる。 

COVID-19パンデミックのブラジル国内経済への影響は今年2月から兆候があったが、3月から死亡者の増加で、各地方政府は外出自粛や必需品以外の営業自粛要請を受けて停滞を余儀なくされていたが、5月から僅かながら回復の兆候が出てきていた。

中銀の6月発表の四半期インフレレポート(RTI)によると、2020年のGDP伸び率は、マイナス6.4%を予想している一方で、今週月曜日に発表された中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率は、マイナス5.62%に上方修正されていた。

今年7月の連邦政府の今年のGDP伸び率はマイナス4.7%、国際通貨基金(IMF)はマイナス9.1%、世銀はマイナス8.0%それぞれ予想している。

今年6月の経済活動指数(IBC-Br)は前月比4.89%増加、今年5月のIBC-Br指数は前月比1.31%増加を記録して、3月及び4月累計の二桁台のマイナスから2ヶ月連続でプラスに転じていた。

しかし今年6月のIBC-Br指数は、前年同月比ではマイナス7.05%と大幅に落ち込んでいる。今年初め6か月間のIBC-Br指数は、前年同期比マイナス6.28%、6月の過去12か月間ではマイナス2.55%を記録している。

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