今年初め7ヶ月間の輸入総額は前年同期比10.5%減少(2020年8月15日付けエスタード紙)

2020年初め7ヶ月間のブラジルの輸出は、COVID-19パンデミックの影響で世界貿易が縮小したにも拘らず、農産物輸出が牽引して前年同期比6.4%減少に留まった。一方今年初め7か月間のブラジルの輸入は、前年同期比10.5%と二桁台の減少を記録、特に7月の輸入は前年同月比35.5%下落している。

COVID-19パンデミックの影響をほとんど受けなかった今年第1四半期の輸入は好調に推移していたが、COVID-19パンデミックの影響を受け始めた今年4月から7月の月間輸入額は、二桁減少の21.0%減少の460億ドルと2016年を除いて過去10年間で最低の輸入レベルに落ち込んでいる。

「輸入は国内経済状況の鏡であり、国内経済が停滞すれば輸入が減少する。4月の製造業部門生産は、内需減少に伴って99%減少」と全国工業連合会(CNI)のFabrizio Panziniマネージャーは説明している。

輸入製品で特に減少したのは、石油派生品、自動車部品並びに機械・装置。石油派生品の輸入減少は特に国内需要の減少並びに石油の国際コモディティ価格減少で、7月の原油輸入は58.9%減少、石油派生品は71.0%減少している。

COVID-19パンデミック直後の自動車業界は70日間の生産中止を余儀なくされた。また白物家電も生産中止で大きな打撃を受けたとブラジル機械・装置輸入業者協会(Abimei)のPaulo Castelo Branco会長は指摘している。

 

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