2020年上半期の連邦政府の歳入は、COVID-19パンデミックの影響でGDP比2.5%に相当する975億レアル減少と上院独立税制監査院(IFI)では試算している。
また今年上半期の連邦政府の歳出は、COVID-19対応策として承認された臨時クレジットが40.2%増加の5,113億レアルに達して2019年末の対内債務残高のGDP比9.7%増加のGDP比85.5%に達している。今年の財政プライマリー赤字はGDP比28.4%に相当する1兆9,650億レアルが見込まれている。
連邦政府はパンデミックの経済的打撃の軽減するために、特にインフラ部門における公共支出を増やす「開発主義者」の圧力が高まっており、支出がインフレ指数よりも高いペースで成長するのを防ぐ憲法上の規則である支出上限を回避する方法を模索している。
上院独立税制監査院(IFI)ではCOVID-19パンデミックの影響で、地方政府(州政府・市役所)の30%に相当する歳入減少を補填するための臨時救済パッケージによる連邦政府の歳出拡大を避けられない。
上院独立税制監査院(IFI)では、政策誘導金利(Selic)を過去最低の2.00%に保つことは、公的部門の財政健全化を確実にするためにさらに大きな努力を必要とすると指摘している。
IFIは今年の第2四半期のGDP伸び率はマイナス8.8%と予想。今年のGDP伸び率はマイナス6.5%を予想。第2四半期の公式GDPデータは、ブラジル地理統計研究所(IBGE)が9月1日に発表予定。