今年第2四半期の民間医療保険プランの純益は増加(2020年8月20日付けヴァロール紙)

COVID-19パンデミック防止のための各地方自治体の外出自粛要請で、医療保険プランの加入者は、病院やクリニックでのコロナウイルス感染を避けるために、極力医療保険プランの活用を控えていた傾向があった。

COVID-19パンデミック防止の影響を受けて、医療相談、各種検査や画像診断などの医療保険プランの活用数の減少に反比例して、2020年第2四半期の医療保険会社の純益は大幅に上昇している。

調査対象の民間医療保険プランのBradesco Saúde社, Hapvida社, NotreDame Intermédica社並びにSulAmérica社の今年第2四半期の純益は、前年同期比6.6%~16.7%増加を記録している。

しかし今後数か月間の医療保険プランに加盟している人の医療相談や検査件数は増加すると予想されている。現在の大手医療保険プランの利用率は、COVID-19パンデミック前の既に70%~90%に回復している。7月の損害率(Loss Ratio)は、64.0%と6月の60.0%よりも4.0%増加していると国家福祉保健局(ANS) の統計で判明している。

COVID-19パンデミックで雇用・給与関連緊急ベネフィットプログラムのMP935号で900万人が恩恵を受けていたが、プログラム終了に伴う解雇増加の可能性をスイスクレジット社アナリストのMaurício Cepeda氏は指摘している。

今年3月~6月に民間医療保険プランを解約したのは40万7,600人に達している。民間企業は今年第2四半期から第3四半期にかけて失業率の増加による解約を防ぐために、民間医療保険プランの契約金値下げ交渉のチャンスと見込まれている。
 
今年第2四半期のBradesco Saúde社の純益は10.1%増加の3億5、900万レアル、Hapvida社は24.7%増加の2億7、860万レアル、NotreDame Intermédica社は349.2%増加の2億2、340万レアル、SulAmérica社は83.4%増加の3億9、870万レアルを記録している。

また今年第2四半期のBradesco Saúde社の純売上は64億800万レアル、加盟者数は360万人、損害率はマイナス15.7%の70.0%、前期同様にHapvida社は20億7,630万レアル、350万人、マイナス4.3%の54.5%、NotreDame Intermédica社は26億410万レアル、360万人、マイナス7.2%の64.7%、SulAmérica社は46億5,160万レアル、210万人、マイナス12.3%の69.5%であった。

 

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