7月の正規雇用の80%は若年層(2020年8月24日付けヴァロール紙)

就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると、新型コロナウイルスのパンデミック以降、2020年7月の労働手帳に記載される正規雇用は初めて増加に転じたが、新規の正規雇用の80%は若年層が占めている。

今年7月の正規雇用総数は13万1,000人、そのうち10万4,400人は24歳以下の若年層が占めている。また25歳~29歳の新規雇用は3万1,900人。一方解雇された正規雇用者の3万8,000人は50歳以上であった。

今年7月の正規雇用が増加した職種として、製造ラインの職員は3万7,000人、建設業の見習いは3万4,000人それぞれ増加した一方で、教育関連職種は1万1,000人が解雇されたが、特に大学関連教育従事者は7,000人解雇されている。

2015年から2016年の経済リセッション以降、企業の収益悪化で教育レベルの高い雇用が不振で回復が非常に遅れていたが、今もその傾向は変わっていないとLCA Consultores社エコノミストのCosmo Donato氏は指摘している。

COVID-19パンデミック初めの3月から4月は、教育レベルの低い給与の安い人が解雇された一方で、再雇用も容易であるが、教育レベルの高い従業員の解雇のほうが複雑とCosmo Donato氏は指摘している。

LCA社では今年7月の正規雇用を4万5,000人増加と見込んでいたが、COVID-19パンデミックにも拘らず、13万1,000人の正規雇用増加は予想外であるが、今年の正規雇用はマイナス109万2,000人に達している。

今年6月と7月の解雇は130万人から150万人が予想されていたが、僅か90万人に留まって過去14年間で最低に留まっているとDonato氏と Duque氏は指摘している。

今年6月並びに7月の解雇数が減少した要因として、COVID-19パンデミック対応策として今年4月から導入していた雇用並びに所得メンテナンス向け緊急ベネフィットプログラム(BEm)の再度の延長による効果、またCOVID-19パンデミックによる企業倒産にも拘らず、就労・失業者管理センター(Caged)の統計に反映していない可能性がある。

7月の正規雇用が増加したにも拘らず、今年の正規雇用数は3,771万人で昨年7月の3,887万人よりも依然として120万人減少している。

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