今年7月の鉱工業部門生産は前月比8.0%増加(2020年9月3日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業部門生産調査によると、2020年7月の鉱工業部門生産は、前月比8.0%増加と3ヶ月連続で増加を記録している。
 
Valor Data社が29金融機関対象の今年7月の鉱工業部門生産予想調査によると、平均生産伸び率は前月比6.0%増加、最低予想は4.4%増加、最高予想は8.4%増加であった。
 
COVID-19パンデミック開始の今年3月の鉱工業部門生産は前月比マイナス9.3%を記録、4月はマイナス19.5%と底を打った。5月は前回予想の8.2%増加修正されて8.7%増加で回復開始、6月は前回予想の8.9%増加修正されて9.7%増加を記録していた。
 
今年3月並びに4月の鉱工業部門はCOVID-19パンデミックの影響で、集団休暇、労働時間短縮など自粛措置の採用要請で生産中止を余儀なくされたいたが、5月から徐々に生産開始に戻り始めていた。
 
今年5月から鉱工業部門生産は回復基調になっているものの今年初め7か月間の生産は前年同期比マイナス9.6%、7月の過去12か月間生産ではマイナス5.7%、今年7月の鉱工業部門生産は、前年同月比マイナス3.0%を記録している。
 
今年7月の鉱工業部門の耐久消費財生産は前月比42%増加、今年初め7か月間では、前年同期比マイナス33.8%と依然として大きな落込みを記録している。
 
今年7月の鉱工業部門の前月比8.0%増加、前年同月比マイナス3.0%、今年初め7か月間はマイナス9.6%、7月の過去12か月間ではマイナス5.7%を記録している。
 
前期同様に資本財はマイナス15.0%増加、マイナス15.4%、マイナス20.3%、マイナス12.9%、中間財は8,4%増加、1,4%増加、マイナス5,3%、マイナス3,6%、消費財は9,3%増加、マイナス7,7%、マイナス14,8%、マイナス7,6%であった。 
 
今年7月の耐久消費財生産は前月比42%増加、前年同月比マイナス16.9%、今年初め7か月間では前年同期比マイナス33.8%、過去12か月間ではマイナス18.5%と依然として大きな落込みを記録している。
 
また前期同様に非耐久消費財は4.7%増加、マイナス5.2%、マイナス9.4%、マイナス4.6%を記録している。今年7月の鉱工業部門生産の前月比比較調査では、26部門のうち25部門で増加、特に自動車部門、鉄鋼・金属部門並びに鉱業部門が牽引している。
 
7月のトラックやバスを含む自動車生産は前月比43.9%増加を記録したが、前年同月比ではマイナス34.7%と依然として大幅に落ち込んでいる。また鉄鋼・金属部門は18.7%増加したが、前年同月比ではマイナス11.2%を記録している。
 
また今年7月の鉱工業部門生産は前月比6.7%増加、機械・装置部門は14.2%増加、石油派生品・バイオ燃料部門は3.8%増加、食品部門は2.2%増加している。唯一7月の生産が落ち込んでいたのは印刷・録音部門生産で前月比マイナス40.6%を記録したが、COVID-19パンデミックの影響を受けていた4月並びに5月の落込みから回復した6月は77.1%増加を記録していた。
 
7月の鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミック影響で生産中止を余儀なくされる前の2月の水準を依然として6.0%下回っている。また今年3月並びに4月の累積生産はマイナス27%を記録していた。
 
今年7月の鉱工業部門生産で2月比で大きく落ち込んでいる部門は、衣類部門のマイナス38.7%、皮革部門マイナス30.7%、印刷・録音部門マイナス23.3%、繊維部門マイナス11.7%、鉄鋼・金属部門はマイナス10.6%を記録している。

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