最終フォーカスレポートは今年のGDP伸び率をマイナス5.31%に下方修正(2020年9月8日付けエスタード紙)

今朝発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、2020年のGDP伸び率は9週連続で上方修正を継続していたが、一転して前回予想のマイナス5.28%からマイナス5.31%に下方修正。6月末の予想はマイナス6.54%であった。2021年のGDP伸び率は14週連続で3.50%増加に据え置いている。

9月1日ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2020年第2四半期のGDP伸び率は、前四半期比マイナス9.7%を記録して統計を取り始めた1996年以来では過去最高の落込みを記録していた。

また今年第1四半期のGDP伸び率は既に発表されているマイナス1.5%からマイナス2.5%に修正されており、今年第2四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス9.7%を記録したために、2期連続の四半期のマイナスはテクニカルリセッション入りとなり、2016年以降では初めてのテクニカルリセッション入りを記録している。

今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の1.77%から1.78%に微増。2021年のIPCA指数は12週連続で3.00%の据え置いている。

的中率が最も高いトップ5の今年のIPCA指数は1.64%、2021年のIPCA指数は3.00%。今年の中銀のインフレの中央目標値は4.00%、2021年は3.75%、2022年は3.50%、許容範囲は±1.50%を設定している。

Top 5の今年末の政策誘導金利(Selic)は前回予想の1.75%から1.88%に上方修正、2021年のSelic金利は前回同様2.00%の据え置いている。一般のエコノミストは、2021年のSelic金利は前回同様に2.88%に据え置いている。トップ5の今年末のドルの為替はR$5.25、2021年はR$5.00、前期同様にトップ5はR$5.25.R$5.20を予想している。

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