8月の経常収支は37億ドルの黒字計上(2020年9月23日付けヴァロール紙)

23日中銀の発表によると、2020年8月のブラジルの経常収支は中銀予想の22億ドルの黒字を大幅に上回る37億2,100万ドルの黒字を計上、昨年8月の経常収支黒字のは30億3,200万ドルを約7億ドル上回っている。また今年初め8か月間の経常収支は85億3,800万ドルの赤字を計上しているにも関わらず、昨年同期の340億200万ドルの赤字よりも270億ドル以上の赤字減少を記録している。

今年8月の過去12か月間の経常収支はGDP比1.64%に相当する254億4,600万ドルの赤字を計上していたが、今年7月のGDP比2.0%相当の赤字よりも大幅に減少、中銀では今年の経常収支赤字をGDP比1.0%の139億ドルを見込んでいる。

今年8月のブラジル人の海外旅行での支出総額は、COVID-19パンデミックの影響で僅か2億7,000万ドルに留まったが、昨年8月は13億900万ドルよりも10億ドル以上減少、一方8月の海外旅行者のブラジル国内の支出は1億4,600万ドルで昨年8月の4億6,800万ドルの3分の1以下に留まっている。今年初め8か月間の旅行収支は1億2,300万ドルの赤字を計上、昨年8月の8億4,200万ドルの赤字の7分の1に留まっている。

今年8月の海外投資家による対内直接投資残高は14億3,000万ドルと中銀予想の10億ドルを大幅に上回った。昨年8月の対内直接投資残高の95億2,400万ドルを大幅に下回っている。

また今年初め8か月間の対内直接投資残高は、269億5,700万ドルで昨年8月の対内直接投資残高の459億9,900万ドルの半分近くまで減少、COVID-19パンデミックの影響で大幅に落ち込んでいる。

今年8月の過去12か月間の対内直接投資残高はGDP比3.5%相当の544億6,100万ドルと7月までのGDP比3.94%よりも大幅に減少しているが、過去12か月間の経常収支赤字のGDP比1.64%を十二分にカバーできる対内直接投資残高を記録している。

8月の海外投資家による短期投資の金融投資は21億1,100万ドルの黒字を記録して、7月の9億6,000万ドルの赤字から一転して黒字に転換、昨年8月は65億1,700万ドルの赤字を計上していた。

また今年8月の海外投資家による確定金利付き投資は18億1,400万ドルの黒字計上。サンパウロ証券取引所並びにニューヨークでの株式投資は3億5,400万ドルの黒字を計上している。中銀では今年の海外投資家の株式投資は50億ドルの黒字を見込んでいる。

8月の外資系企業による利益・配当金送金は2億7,600万ドルで昨年8月の212億9,800万ドルを大幅に下回っている。中銀では今年の利益・配当金送金総額を132億ドルと予想している。

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