ブラジル中央銀行の発表によると、2020年8月の海外投資家によるブラジルへの対内直接投資は、前年同月の95億ドルの85.0%減少に相当する14億ドルに留まって、今後の直接投資減少傾向が憂慮されている。
一方ジャイール・ボルソナロ大統領は、23日今月23日の国連総会一般討論演説ではCOVID-19パンデミックにも拘らず、ブラジルへの海外直接投資は増加傾向を示していると強調していた。
今年初め8か月間の対内直接投資残高は、3月からのCOVID-19パンデミックの影響で269億5,700万ドルに留まって、昨年8月の対内直接投資残高459億9,900万ドルよりも41.0%減少している。
今年8月の過去12か月間の対内直接投資は、GDP比3.51%相当の545億ドルを記録して、GDP比では2018年7月の3.34%に次ぐ低率となっている。しかし過去12か月間の経常収支赤字のGDP比1.64%を十二分にカバーできる対内直接投資残高を記録している。
COVID-19パンデミック前の今年2月の過去12か月間の対内直接投資は、GDP比3.83%相当する685億ドルからGDP比では0.30以上減少している。
中銀では今年9月の対内直接投資を20億ドルと予想、今月の対内直接投資が20億ドルに留まれは、過去12か月間の対内直接投資総額は500億ドルに留まり、中銀の今年の対内直接投資予想の550億ドルを大幅に下回る可能性がある。