今年8月の連邦政府の債務残高は前月比1.56%増加の4兆4,120億レアル(2020年9月28日付けエスタード紙)

国庫庁の発表によると、2020年8月の連邦政府の対内債務残高並びに対外債務残高の合計は前月比1.56%増加の4兆4,120億レアルに増加している。今年7月の連邦政府の債務残高は4兆3,440億レアルであった。

今年8月のブラジル国債発行総額は、国債償還総額を318億9,000万レアル上回って、連邦政府の負債は増加したが、359億3,000万レアルの利息の肯定的な割当となっていた。8月の国債発行総額は1,141億200万レアル、一方国債償還総額は822億800万レアルであった。

COVID-19パンデミック対応の緊急救済策など一連の補助金制度導入で、連邦政府では今年の債務残高の大幅増加は避けられないと肯定している。8月末の国のリスクバロメーターであるブラジルの5年満期のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、1.3%減少の215ポイントを記録している。

海外投資家のブラジルの債務残高に占める割合は、7月まで5ヶ月連続で減少していたが、8月は前月の9.04%から9.40%と大幅に上昇したが、国庫庁では一時的な現象と見ている。

7月のブラジル国債の平均償還期間は3.94ヶ月であったが、8月は3.90ヶ月に減少。過去12ヶ月間の負債総額の平均累積コストは、7月の年間8.73%から8月には年間8.54%に低下している。

ヨーロッパでのcovid-19の第二の波の可能性と米国の大統領選挙に対する懸念は、より大きなリスク回避のシナリオにつながっている。「国内市場では、ブラジルの財政軌道に関する外部シナリオと議論を反映して、将来の金利曲線は上昇を続けている」と国庫庁では予想している。

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