8月の中央政府の財政プライマリー収支は960億レアルの赤字で記録更新(2020年9月29日付けエスタード紙)

中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の2020年8月の財政プライマリー収支は、960億9,600万レアルの赤字を計上、統計を取り始めた1997年以来最悪の赤字を記録、今年7月は878億3,500万レアルの赤字、昨年8月は168億2,100万レアルの赤字から大幅に悪化している。

ブロードキャストプロジェクションの21金融機関対象の調査によると、今年8月の財政プライマリー収支の平均赤字額は1,000億5,000万レアルが見込まれていた。

今年8月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同月比1.0%増加した一方で、歳出総額はCOVID-19パンデミック対応策による戦時予算による膨大な歳出を余儀なくされたために、前年同月比で74.3%の大幅増加を記録していた。

今年初め8か月間の財政プライマリーは6,012億8,300万レアルで統計を取り始めて最悪の赤字を記録。歳入総額は前年同期比15.0%減少した一方で、歳出総額は45.1%増加を記録している。

今年8月の過去12か月間の財政プライマリーは、GDP比8.96%に相当する6,478億レアルを記録しているが、2020年の中央政府の財政プライマリー収支の許容目標赤字は1,241億レアルに据え置かれていたが、新型コロナウイルスのパンデミック危機に対する連邦政府の非常事態宣言(calamidade publica)で、今年の財政プライマリー収支の許容目標赤字に収める必要がなくなっている。。 

今月28日経済省のWaldery Rodrigues特別長官は、今年の財政プライマリー赤字はGDP比12.1%相当の8,710億レアルと前回予想の8,664億レアルを修正、基本予算法(PLOA) では2021年の財政プライマリー収支赤字を2,336億レアル、2019年の財政プライマリー収支赤字は950億6,500万レアルに留まっていた。

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