投資ファンドは9月のサンパウロ証券取引所から50億レアル以上引揚げ(2020年10月5日付けヴァロール紙)

ブラジルの財政収支悪化並びに海外での金融ボラティリティ上昇に伴って、最も楽観的であった投資ファンドは、9月にサンパウロ証券取引所(B3)の株式投資金50億8,000万レアルを引き揚げている。

9月のB3取引所の上場企業の株式投資(二次)からの50億8,000万レアルの資金引き揚げ総額は、2018年1月に記録した52億2,000万レアルに株式投資金引き上げに次ぐ記録、今年初め8か月間の引揚げ総額は285億5,000万レアルに達している。

今年9月の海外投資家によるB3取引所の上場企業の株式投資引き上げ総額は23億9,000万レアル、今年初め8か月間の引揚げ総額は877億5,000万レアル、一方9月の個人投資家のB3取引所の投資総額は59億6,000万レアル、今年初め8か月間の投資総額は612億6,000万レアルを記録している。

COVID-19パンデミック開始時は既に緊急救済策による財政支出悪化が懸念されていたが、、家族手当(ボルサ・ファミリア)プログラムに替わる「Renda Cidadã 市民所得」プログラムのよる更なる財政悪化予想で、B3取引所からの投資金逃避をBTG Pactual銀行チーフエコノミストのCarlos Sequeira氏は指摘している。

サンパウロ証券取引所への株式投資を増やすには、「Renda Cidadã 市民所得」プログラムへの財源を明確に示す必要があるが、市民所得プログラムの最適化若しくは歳出削減が不可欠であるが、容易ではないとGarde社のMarcelo Giufrida最高経営責任者(CEO)は指摘している。

9月の株式市場からの投資金流出は、他の市場セグメントを考慮しても重要であった。GAPアセットが統合したデータによると、機関投資家は9月に株式市場全体(上場企業株式(二次)、IPO(一次)、先物契約)から45億7,000万レアルを引き揚げている。今年の最悪の月は3月と4月で、外出はそれぞれ174億1,000万レアル並びに71億レアルを記録していた。

今年7月の株式市場への投資金流入は50億9,000万レアル、8月は68億レアルを記録していたが、9月は一転して23億9,000万レアルの資金流出を記録したが、今年初め8か月間の株式市場への投資金流入は339億9,000万レアルを黒字を記録している。

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