今年のIPOやfollow-onsによる資金調達は940億レアルで記録更新か(2020年10月13日付けヴァロール紙)

今年10月9日までのサンパウロ証券取引所(B3)の新規株式公開(IPO)並びに追加公募増資(フォローオン)による資金調達は、昨年の45億レアル、2007年以降では過去2番目となる240億レアルに達している。

B3のデータに基づくValorの調査によると、今年10月9日までのIPO件並びにフォローオン件数は38件で総額941億レアルの資金調達を達成。IPO件数は20件であった。昨年は38件のオファーで896億レアルを調達したが、IPOは僅か5件に留まっていた。

13年前の2007年のIPO件数並びにフォローオン件数は76件で総額701億レアルを調達面で最高のパフォーマンスを発揮しました:76の事業のうち、701億R$を調達し、そのうちIPOは64件で556億レアルを調達していた。

過去最高のIPO並びにフォローオンによる資金調達は、ペトロブラス石油公社による岩塩層下プレソルト原油開発向けのフォローオンで1204億レアルを調達した2010年で1492億レアルであったが、ペトロブラスを除いた資金調達は290億レアルであった。

今月10月12日迄のIPO並びにフォローオンによる資金調達は4件、今年初め9ヶ月間は34件のオペレーションが成立、今年最高のIPOは小売販売網Mateus社のIPOで46億レアルの資金調達を達成している。またロディスティック企業のSequoia社は新規株式公開で10億レアル、へ商品メーカーNatura社はフォローオンで56億レアルを調達、Suzanoも69億レアルを調達している。

今年10月12日迄の新規株式公開による資金調達総額は既に272億レアルに達しており、資金調達総額では年内のIPOで470億レアルに達して2007年を追い越す可能性がある。

すでに新規株式公開の初期価格帯を設定している企業は5件のIPOを予定。オンラインマーケットプレイスEnjoei社、仮想ワインプラットフォームのワイン社、キャッシュバックアプリケーションのメリウズ社、スポーツ小売業者のトラック&フィールド社。建設会社パカエンブ社は、可能な追加ロットなしで、総額37億レアルを調達することができ、指標価格帯の中間値を採用しています。今年のIPO並びにフォローオンによる資金調達総額は988億レアルに達する可能性がある。

前記以外の主要な事業の中には、すでにオファーの登録申請書を提出、IPO時に75億レアル~100億レアルの資金調達が可能な病院グループRede D'Or社。またBV銀行も約50億レアルを調達する可能性がある。これらの新規株式公開が年内に実現すれば今年は約1,150億レアルの資金調達が見込まれている。

有価証券取引委員会(CVM)にIPOやフォローオンの申請済み案件は49件あり、年内に取引が成立すれば87件のオペレーションで記録更新が見込まれている。

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