COVID-19パンデミックの影響による世界的な景気後退及び外出自粛など移動制限で、石油派生品の需要減少に伴って世界中の石油・天然ガス入札が軒並み先送りされている。
ブラジル石油監督庁(ANP)では、今年中に予定されていたブラジル国内の石油・天然ガス鉱区入札の中止を余儀なくされているが、12月4日に今年唯一となる石油・天然ガス鉱区入札をCOVID-19パンデミック向けプロトコールに沿った入場制限による入札を実施、入札の模様はオンラインで放映される。
12月4日の石油・天然ガス鉱区入札はリオ市のシェラトンホテルで開催。入札にかけられる石油鉱区は、サントス海盆、エスピリット・サントス海盆、カンポス開権、パラナ、アマゾナス、レコンカーヴォ、セルジッペ-アラゴアス、ポチグア、ツカノやソリモンエス鉱区など14鉱区の入札に62企業が参加を表明している。
ブラジル国内では今年予定されていた第7回及び第8回石油生産ラウンド、第17回及び第18回石油入札が2021年に先送りされるが、12月4日に入札は今年唯一の入札となる。
2019年に予定していたSépia鉱区やAtapu鉱区などの有望な石油・天然ガス鉱区入札は、今年もCOVID-19パンデミックの影響で先送りを余儀なきされている。
仮にこれらの岩塩層下プレソルト原油開発向け入札が2021年に実施すされれば、これに匹敵する他国での石油・天然ガス鉱区入札は見当たらないために、海外投資家は挙って入札に参加すると鉱山エネルギー省(MME)管轄の電力エネルギー調査公社(EPE)では予想している。