9月の一般小売販売量は前月比0.6%増加(2020年11月11日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2020年9月の自動車並びに建材を除くインフレ指数を差引いた実質一般小売販売量は前月比0.6%増加している。Valor Data社の27社対象の調査結果によると、今年9月の一般小売販売の平均予想値は1.4%増加、最低予想は0.7%増加、最高予想は2.5%であった。

今年9月の一般小売販売量は、前月比0.6%増加の予想を大幅に下回ったが、3月に発生したCOVID-19パンデミックの2か月後の5月~9月まで5か月間連続で増加に転じている。また9月の一般小売販売は前年同月比7.3%と大幅に増加している。

今年初め9か月間の一般小売販売は、前年同期比では同じ水準に留まっているが、9月の過去12か月間では、0.9%増加と僅かに増加を記録している.今年9月のインフレ指数を考慮しない名目一般小売販売量は前月比2.1%増加、前年同月比では13.4%と二桁台の増加を記録している。

一方9月の自動車部門並びに建材部門を含めた広範囲小売販売は前月比1.2%増加、Valor Data社の平均広範囲小売販売の1.5%増加を僅かに下回っている。

9月の自動車販売は前月比5.2%増加、建材販売も2.6%増加、9月の広範囲小売販売は前年同月比7.4%増加、今年初め9か月間ではマイナス3.6%、9月の過去12か月間の広範囲小売販売はマイナス1.4%を記録している。

9月の名目広範囲小売販売は前年同月比2.2%増加、前年同月比では13.1%と二桁台の増加を記録している。

9月の一般小売販売の前月比の調査対象の10セクターのうち7セクターで増加を記録、料・潤滑油セクターは3.1%増加、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクター販売量は2.1%増加、家具・家電セクターの小売販売量は1.0%増加を記録している。

また書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは8.9%増加、情報機器・事務機器・通信機器セクターは1.1%増加した一方で、繊維・衣類・履物セクターはマイナス2.4%、ハイパー・スーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.4%、日用雑貨・装身具類セクターはマイナス0.6%を記録している。

今年第3四半期の一般小売販売は、前四半期比17.2%の大幅増加で2000年初めから統計を取り始めて最大の上昇率を記録、前年同四半期では、6.3%増加して2012年第4四半期に記録した7.3%増加以降では最高の上昇率を記録している。

また今年第3四半期の広範囲小売販売は、前四半期比24.2%増加を記録して、2000年初めから統計を取り始めて最大の上昇率を記録している。

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